資料請求

メールから
お問合せ

電話から
お問合せ

ブログ

BLOG

旧山陽道の宿場町「矢掛」—その2       古民家再生は思ったより高かった~!の悲鳴

 「本陣」の後、遊び心の美術館のサブタイトルの付いた「古意庵」に立ち寄りました。個人が収集した器や民芸品を展示した建物で、第一回おかやま景観賞(建築部門)を受賞しています。受付嬢は、何と90歳を超えた方でした。

 

「どこから来たの?」「何の仕事してるの?」「生まれはどこ?」と矢継ぎ早の質問攻めに会い、彼女の生い立ちや、これまでの仕事・子供・孫の話を聞かされ、問答を繰り返す内に意気投合しました。元々ガス屋を営み、自転車でボンベを運んだ事、二人の娘は京都大医学部を卒業、医療関係の職に就き、結婚し、手が離れたところで、元材木問屋だった敷地・建物(母屋・土蔵3棟)を買い取り、土蔵1棟は解体、残りをリフォームしたとのことでした。土蔵1棟をこの美術館、1棟を一般にオープンのサロン「茶寮」、書院造りの母屋を大きく改装。水害を考慮した綿密な石組の基礎等、大工・左官・石工・土工が協力した建物群と言うことで、一大民芸品と言えそうです。

 帰り掛け、母屋に招かれ、羊かんとコーヒーをごちそうになり(入館料300円なのに)、新たに作られた囲炉裏の前で、また話に花が咲きました。そのとき、母屋や土蔵を再生するのに、新築以上に大変な費用がかかるもんだね~!と悲鳴を上げていました。

 最後に彼女、「悔いのない、いい人生を送れた」と。— 私の人生もかくありたい。

—–

ブログ一覧