【倉敷市真備町】災害から蘇った 軽量鉄骨造のリノベーション

DATA
- 所在地
- 倉敷市
- 工事期間
- 4ヶ月
- ご家族構成
- 夫婦・子2人
- 施工面積
- 134.2㎡(40坪)
- 築年数
- 約38年
- 構造
- 軽量鉄骨
リビング
2箇所の掃出し窓を開けると、ウッドデッキへ繋がり、回遊できるBBQ会場に。キッチン側の掃出し窓は2枚片引戸のオープンウィンという商品(LIXIL製品)です。通常の引違戸とは異なり、全開口するのが特徴です。


キッチンのカウンター
通常より少し高いキッチン前のカウンターに注目。実は手元を隠すためではなく、背の高い友人たちと肘を置きながら、会話とお酒を楽しむための高さ。カウンター右側に見えるのは、決して取ることの出来ない軽量鉄骨の柱とブレス。目線が抜けるようにとあえて剥き出しにしましたが、鉄骨のためマグネットがくっつくので意外な利便性が生まれました。


大人数で一緒に立つことが出来るキッチン
奥さまが特に悩まれたキッチン。ご友人を呼んでBBQやホームパーティーをすることが多いご夫婦のご要望で、大勢来ても調理しやすいようにコンロとシンクが別々になった2列型のキッチンをご採用。


ダイニングとセカンドリビングは可変的に
キッチンから続く北側の空間は、普段ご家族4人で団欒できるダイニングとお子さまが遊べるセカンドリビングですが、ホームパーティー等で大人数が集まるときは、10人以上座れる広いダイニングとして活用できる可変的な空間。


和室のホームシアター
お気に入りの和室では、大好きなラグビーやテニス等のスポーツ観戦が出来るように設置した120インチのスクリーンは大迫力。和室なので時にはゴロゴロしながら、時には椅子に座って映画館のように、家族や友人と素敵な時間を過ごせる至福の空間です。


書斎
南側の和室から続き間だった北側の和室は、洋間へと変更し、ご自宅でお仕事をすることが多いご主人のためにと、書斎として活用できるようにしました。


玄関・玄関ホール
入って正面に設けた飾り棚は、ご家族の写真を置くことができる大切なスペースです。壁ではなく、斜めの格子にしたことで奥のトイレへの目隠しにもなり、お洒落さがアップしたと奥さま。また、収納力を上げつつも、圧迫感の無いコの字型の下駄箱にしています。


トイレ
黒いタイル貼りだったトイレは、暗く冷たい雰囲気から一変。


玄関・外装
サッシは全てペアガラスの高断熱タイプに交換。玄関の引戸は最後までどうされるか迷われていましたが、既存の枠は残したままで化粧カバーをし、扉だけを新しくするリフォーム用玄関「リシェント」をご提案することで、工事費を抑えられ、施工もたった1日で完了。水没してしまった1階部分は外壁もやり替えています。構造が軽量鉄骨ということを考慮し、窯業サイディングの1/5の重さしかない、金属サイディング「はる一番」をご提案。地震の際、重い建物ほど大きく力を受けるため、外壁材を軽くすることが建物にかかる負荷を小さくすることへ繋がります。


リフォーム・リノベーション工事中写真
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防蟻処理
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床の断熱
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壁の断熱
COMMENT
西日本豪雨災害で被災され、軽量鉄骨の家に住まわれていたG様。一階部分はほとんど浸かってしまったものの、どうにかもう一度蘇らせたいと、工務店を探されていたそうですが、「軽量鉄骨造」というだけで断られる事も多かったそう。そんな時、ご夫婦の友人であるB様が弊社で軽量鉄骨リノベーションをしたと知り、ご紹介へ至ったとのこと。来場時に要望をしっかりと聞いてくれ、言葉の壁はある中でも理解できるまでしっかりと説明をしてもらえた事や、他社では難しいと言われたことも受け入れてくれ、一緒に考え、提案してくれた事が決め手と語るご夫婦。また、専属スタッフのいるキッズコーナーがあり、他社へは行きたがらなかった子供達が弊社へは率先して行きたがった事も大きかったと奥様。ご主人がニュージーランド出身の方で、とにかく明るく、被災前もよく友人を家に招き、家族共に日々を楽しんでいらっしゃったご家族だが、以前以上に「楽しい生活」をする為の打合せが始まりました。